電子書籍は、なぜ飛躍できないのか〜立花隆氏講演(カトゆー家断絶さんから)

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ハードウェア面以外にも、見直すべき問題はある。立花氏は、「電子書籍といえば安いもの」という考え方を変えるべきだと説く。確かに、印刷や流通のコストがない分だけ安価にできるという側面はあるが、それをウリにすることは「間違い」(同氏)。

 「安く売ることで、それなりの成功はするだろうが、それではチープな商品を扱う、チープなマーケットにしかならない。それが電子書籍の大きな狙いとは思わない」

 同氏は“電子書籍は場所をとらない”という、もう1つの特徴に注目すべきだと話す。

 「紙の本は、ページ数が多くなるとハンドルしにくくなる。1000ページを超えると限界だ。しかし、電子書籍はいろんな統計資料とか、めちゃくちゃ情報量があるものも(記録媒体に)ぶちこめる。これは圧倒的な利点」

この後、判例集なんかの法律やら医学の専門書について言及しているが、この辺りのアイデアはさすがだと思う。たしかに場所を取らないうえに、専門家は高くても揃えておかなければならない専門書というのは狙い目だろうなあ。大量の本を溜め込んで置き場所に困っているだけのことはある。
しかし、事典などはすでにCD-ROM化が進んでいる分野だし、業界の人の反応はどうなんだろう。