浅田農産関係者の感染問題

鳥インフルエンザ:浅田農産で地元関係者ら感染か 血清から抗体検出−−現在は回復
鳥インフルエンザ:感染情報、京都府などに事前連絡なし
鳥インフルエンザ:浅田農産で地元関係者ら5人、感染か
京都の鳥インフルエンザ、5人に感染か 1人はほぼ確認
亡くなった人についてどうこう言うのはなんだが、あの感染問題の罪は従業員や食肉加工工場の従業員を故意に危険にさらしたことにあると思う。
今回明らかになったように、発症こそしなかったものの、感染者は出ていたわけだし。
鶏を引き取った食肉加工工場の従業員にも感染者がいるのではないだろうか。


今回の事例に関しては、情報隠しを謀ったのではないかと、厚生労働省に疑念を禁じえない。こちらの鳥インフルエンザ:確実な感染者は1人 厚労省が発表では

検査開始から公表までに9カ月かかったことについて、厚労省は「人に感染した鳥インフルエンザの抗体の検出方法が確立しておらず、慎重に確認する必要があった」と説明した。

とのことだが、言い訳にしか聞こえない。
厚生労働省のプレスリリース(京都の鳥インフルエンザの抗体検査の結果について)もいかにもおざなり。この検査はいつ行われたのか、検査の対象となった人の範囲、どこが実施したのかなど公開すべき情報はいくらでもあるのではないか。新聞にすっぱ抜かれて、慌てて出した印象が拭えない。
確かに今となっては「公衆衛生上、問題はない」だろうが、厚生労働省感染症への対処能力を疑わずにはいられない。パニックの発生は好ましくないが、的確な情報公開は感染症対策の重要な柱ではないのか。東南アジアで鳥インフルエンザのヒト-ヒト間感染が疑われるようになり、新型インフルエンザの危険が高まっているが、厚生労働省は大丈夫なのか。
東奥日報の記事によれば、「22日ををめどに報告する予定」だそうなので、それを待とう。


関連リンク:
京都の鳥インフルエンザの抗体検査の結果について
鳥インフルエンザに関する情報
今冬のインフルエンザ総合対策について
以上、厚生労働省のサイト
無謀だった京都府の鳥インフルエンザ消毒体制