- 作者: 熊倉隆敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: コミック
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期待に違わず、面白かった。
妖怪ものの漫画では、一番バランスが良いのではないか。いくつか並べると、波津彬子の『雨柳堂夢咄』シリーズ、今市子の『百鬼夜行抄』、宇河弘樹の『朝霧の巫女』などが思い浮かぶ。しかし、「雨柳堂」が人と物の因縁話に偏り、「朝霧の巫女」が天皇の世界に収斂し、一番近い印象を受ける「百鬼夜行抄」が交流というより互いに侵犯しあい、死を感じさせるのに対し、「もっけ」は伝承のなかの妖怪を忠実に写し、また、生き生きとした明るさを持つ点で、非常に好ましく感じる(どの作品も好きですよ)。
主人公の2人が子供なのも、良い効果を生んでいるのではないか。なんというか、人間関係の生臭い部分を描かずにすみ。また、ひとつひとつ体験を繰り返して成長していく、そのなかに妖怪を絡めることができると言う点で効果的なのではないだろうか。
で、結局、面白いぞと結論が飛ぶのだが…
適当に思いつきを垂れ流して終わり…