小和田哲夫『歴史探索入門:史跡・文書の新発見』角川選書 2003読了



体験談としてはさくさく読めてなかなか面白いのだが、「入門」としてはいまいち。
現地調査の重要性を主張し、私もそれは賛成するが、その手のテーマでは石井進の『中世の村を歩く』などがあることを考えると、今更感がある。また、トピックがあちらへ飛び、こちらへ飛びするので、散漫な印象がある。もう少し絞り込んでも良かったのではないか。
第6章「知っておきたい現地踏査のルールとマナー」のような、より実践的な情報を正面に出したほうが良かったのではないだろうか。