- 作者: 小林章夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/10/10
- メディア: 文庫
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読了といってもだいぶ前に読み終わった上に、1週間に一回ずつ3週間に分けて読んだものなので、記憶が曖昧。
17世紀後半から18世紀にかけて、イギリス社会で重要な役割を果たしたコーヒーハウスを網羅的に取り扱ったもの。
3章に分けられ、それぞれコーヒーハウスの起源、ジャーナリズムやロイズ保険組合などの出現にコーヒーハウスが果たした役割、18世紀英文学とコーヒーハウスというトピックを扱っている。
近代初期の英国の人のつながりを考える上で、類書もなく、必読文献といえるだろう。文章も読みやすい。
文献案内が充実しているのがうれしい。基本的な文献が網羅してあるようで、コーヒーハウスや初期ジャーナリズムについて知りたい場合に非常に便利である。難を言えば、紹介されている文献が80年代はじめまでであること、本書の原本が84年出版なのでこれはしかたない。