強度偽装マンション、2棟は自壊の恐れも(情報元:天漢日乗さん)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051120it01.htmなんというか、ぶっちゃけありえなーい、としか…
情報元のioriさんが、

韓国の三豊デパートの話は、対岸の火事かと思ってたら、日本の建築モラルもココまで落ちましたか。

と言っているが、ほんと韓国の建築レベルを四の五の言えなくなったな。
そう言えば、ロサンゼルス地震で日本の高速道路は倒れないなんて言っていたのが、阪神大震災で見事にぶっ倒れるなんてこともあったっけ(遠い目)。


しかし、これが規制緩和当然の帰結なんだろうな。規制緩和→価格低下というコンボは、結局安全性など目に見えない部分を削ったダンピング合戦だろうし。
同じく天漢日乗さん記事「耐震強度偽造マンション (その6) 構造屋が語る「構造設計」」にて、構造設計事務所ってどうなんだ? から引用されているが、

そこまで突き詰めていくと確認申請料は値上げされるのだろうな、人数掛けて精査する必要がある
で、21日規定も撤廃される予感がする。きっとそうなって、審査が昔みたいにガチガチに厳しくなるんだろうな
当然いろんなところに今回の件が波及し、消防同意もガチガチに今以上に大変になりそうだわい
大変だこりゃ

ということは、手抜き工事を防ぐ検査の部分でも「規制緩和」が行われて、ざるの様な検査になったということだろう。(いつ「規制緩和」が行われたかがわからないが)
同記事の引用に、

だが建物の耐震性を高めるためには手間と時間とコストがかかる、ということは一般に浸透しなかった。
悲しいことに、耐震がマンションや住宅を売り出すときのキャッチ・コピーの一つにしか過ぎなくなった。
もっとも不幸なことは、耐震が「金の木」になると正しく理解したのは詐欺商法屋だけ、ということだ。

適正な価格と時間を上乗せしなければ耐震性能は得られらない、とデベロッパーも含めて消費者がキッチリ理解してくれない限り、どんな対策を立てたとしても今回のようなことは形を変えて、いずれ繰り返されるぞ。もちろん構造設計者のモラルが一番大切なのは言うまでも無いけれどさ。

とあるが、結局ちゃんとしたものは相応の値段であるということか。


天漢日乗さんからトラックバックをたどった先の、耐震データ偽造事件にみるヒルズ族への性善説への期待。(平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ)では、さらに恐ろしいことが書いてあって、

二年ほど前、私はある地場ゼネコンの社長さんと会食したことがあるのですが、当時、建設業もどん底だったこともあり、その社長さんは業績の厳しさばかりを口にされておられました。
で、私が、「でも、現実に***建設**とか、***さんなんか、好業績をあげている新興の建設デベロッパーもあるわけじゃないですか。」と言ったところ、その社長曰く、「あれはね、見ててごらん。10年後には社会問題化するよ。」と言われました。
それが何を意味しているのかはそのときはわかりませんでしたが、今回、この問題の中で、そのとき話に出た一社が取りざたされたのをみて、「ああ、こういうことだったのか。」と今更ながらに得心した次第でした。

だそうな。
21世紀に入ってから建てられたマンションは軒並みヤバイということですか?
最近、熊本市内でもあちこちマンションが建っているが大丈夫なのだろうか…
元湿地に建ってる健軍の某マンションとか、建築が分からなくても危なそうな物件もあるのだが。