中国が日本に『軍事侵攻』する日(RinRin王国さんから)

http://blog.yoshiko-sakurai.jp/archives/2006/05/post_437.htmlなんかねえ…
私自身、それほど軍事に詳しいをは言えないが、しかしこれは中国の脅威を煽りすぎだろう。
互角の相手と戦争をやるには膨大な物資と資金が必要で、かつかなり高い国民の政治的支持が必要。今の中国政府にそれらを入手する余裕はないと思う。
極端な話、世界中のどの国も、互角の敵相手に近代戦を遂行する能力はないのではないか。アメリカですら、格下をぶん殴るのが精いっぱいだろう。


そもそも、単純な一線装備の数では確かに中国軍の伸張は著しいものの、それを支える後方勤務の質はまだまだ。台湾に地上部隊を送り込んで、維持する輸送艦艇の数も充分ではない。空軍力を台湾の正面に集結させて、戦闘能力を維持する能力(基地・補給・指揮管制)も疑問。
また、中国が、エネルギー、食料、その他資源の海外依存を急激に深めている以上、自分から戦争を仕掛ける可能性はかなり低いのではないか。インド洋と太平洋で、アメリカ軍が、中国向けの石油を止めてしまえば、それだけで中国はエネルギー不足に陥ってしまう。
今の中国の国内情勢を見ていると、全国で石油の配給・統制制度を構築するのは、絶対に無理だろう。


もちろん、中国軍が台湾に送り込まれる可能性は、ゼロではない。
台湾国内で政治的混乱が発生し、一部の勢力が中国軍を呼び込む可能性はけっこう高いように見える。中国国内の経済成長が減速して、冒険的勢力が出てくることも考えられる。
しかし、中国の軍事的能力を過大評価してしまえば、それらに対して取りうる対策が限られてしまうのではないか。