熊大の保存工作機械

熊本大学の工学部研究資料館には、旧熊本工業高等学校時代からの工作機械が11台、動態保存されていて、国指定重要文化財になっている。
熊本大学の学園祭のたびに公開されていて、昨年の秋も見に行った。
昨秋の見学で始めて気付いたが、これらの機械のうち、マーグ社製歯車研削盤は小倉陸軍造兵廠で使用されていたものが、戦後移管されたものだそうだ。造兵廠で使用されていた機械が保存されているという話は聞いたことがないので、興味深く思った。
同館で配布されているパンフレット『熊本大学工学部研究資料室内国指定文化財工作機械の動態保存化』によると、収蔵されている工作機械のなかで飛びぬけて価格が高い。同時期に購入された曲がり歯かさ歯歯切盤が16800円、これに対して歯車研削盤は253900円。さすが、軍が使用した機械だけに贅沢だなと感心した次第。