学校”や“十代の若者”が出ないライトノベル(情報元:カトゆー家断絶さん)

kazenotori.hatenablog.com
「十代の若者」がでないとなると難しいな、「学校」がでないならともかく。
パッと思いつくのは、五代ゆう「始まりの骨の物語」「ゴールドベルク変奏曲」、あとは水野良「剣の国の魔法戦士」シリーズ、古橋秀之ブラックロッド」シリーズあたりか。

“学園物”というのは昔からある基本的なジャンルの一つだけれど、最近のライトノベルが学園物ばかりなのは、まず『ブギーポップは笑わない』の影響が大きいんじゃないかと思います。それ以前のライトノベルは『スレイヤーズ』を筆頭にファンタジー全盛なわけで、『ブギーポップ』のヒットで“学園(バトル?)物”が大幅に増加したっぽい。その頃の俺はラノベ読んでなかったので詳細はわかりません。現代に伝わっている話から当時の様子を推定するのみ、です。

うーん、これはちょっと違和感。たしかに、学園物全盛を導いたと言う点では「ブギーポップ」の影響は大きいとおもうが、それ以前にファンタジーの時代は終わっていた感じが強い。
対抗馬たるファンタジア文庫では、93年には、「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」シリーズや「ザンヤルマの剣士」シリーズなど、学校を舞台にした記憶に残るべき作品も出てきている。ブギーと同じ年の98年には、「フルメタル・パニック」シリーズ「狗狼伝承」シリーズなど学園物への時代の転換ははっきり起きているように思う(ラノベの杜データベースで確認すると学園を舞台とした作品はほとんどない。。私のライトノベルの嗜好が学園物に偏っているのか?)
あと、学園物が多いのは、舞台にしやすい、先行・近似メディアであるマンガに多いなどの理由もあるのではないか。


同データベース検索で探すと、まだいくつか出てきそう。
眼を通したものでは、庄司卓『限外特捜シャッフル 1:かぐわしきかな「皇帝」』、川上稔『都市』シリーズなど。