三雲岳斗『アスラクライン6』

今回はインターミッションの回。連作短編3+1といった感じか。
第三生徒会の会長がやっと登場。呪いの仮面によって無理矢理王様ゲームをやらされる話やら貧乳の恨みの話やら、脱がされそうになる話やらそんなの。あまり出てこない杏あたりがクローズアップされている。脇役総出演のはずなのに、名前しか出てこない柱谷教諭カワイソス。
次巻からは怒涛の展開だそうで。


そう言えば、三雲岳斗の小説に出てくるヒロインには、男性から見てかわいいと言うか萌えるというかそんな感じだが、なんというかキャラとしての内的論理みたいなのがない女性キャラが結構出てくるな。
本シリーズの奏とか、『アースリバース』のヒロインとか、『M.G.H.』の主人公の恋人とか…


こちらのサイトで、小説とギャルゲーを並べて論じている。

そもそも小説って不便なメディアだと思いませんか?
誰か1人、特定のヒロインとくっつくしかないんですよ。残酷な話でしょう。これがギャルゲーだったら、何の問題もないんです。大河ルート、亜美ルート、みのりんルートを攻略すればいいだけなんですから。でも小説はたった1人の女の子としか結ばれません。まぁタイトルからすれば、タイガーなんでしょうが。悲しい話です。


(中略)


ノベルゲームに慣れたゲーム世代の僕らにとっては、『田村くん』や『とらドラ』は選択肢が無い小説なんじゃなくて、選択肢が選べない美少女ゲームという感じです。選択肢を選べないほうが、やきもきする度合いは強いですしね。
(引用元:かさぶた。さん)

この小説もそんな気分。それぞれのヒロインルートが見たい。
なんでこれギャルゲーじゃないんだろう。
結末は、操緒か奏で確定。もしくは決着がつかないエンドなんだろうけど。