【コラム・断 藤本憲一】ハレとケが逆転した「祭り」(情報元:カトゆー家断絶さん)

http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070703/bnk070703001.htm
[PDF]電子的親密圏の中で生み出される「祭り」のメカニズム ―「ハレ晴れユカイ」ダンスオフの事例から― 第24回学会大会 第24回学会大会個人研究発表一覧内)


この手の時間を固定しない行動を、固定的な儀礼としての祭と比較するのは無理だと思う。比較の対象を間違っているのでは。
この発表で問題にされているスタイルのネット上での盛り上がり→オフ会という「祭り」ついては、あるいは近代にも継続した民衆蜂起・暴動との比較が有効なのではないかと思う。食糧暴動(モラルエコノミー論で扱われるような)の蜂起の組織との比較は有効なのではないだろうか。
最近の「祭り」の独自性として、2ちゃんねるSNSという場を介して組織されるというのは重要な独自性であるが。
最近気になっているのは、「炎上」や「ネットイナゴ」と呼ばれる現象と中近世ヨーロッパの在地の制裁儀礼である「シャリヴァリ」の類似性。シャリヴァリについては(22)民衆の文化か、TRPGのための歴史設定の部屋 LOG 001の真ん中あたりの『歴史学事典4巻』からの引用が一番手軽なまとめ。論文なら近藤和彦「モラル・エコノミーとシャリヴァリ」『世界史への問い6:民衆文化』岩波書店、1990年にあたり。誰でも思いつきそうなわりに、体系的な言及がないので不思議に思っているのだが。だれか詳しい人がまとめて欲しいところ。私には、この手の文化論は理解しがたいので。


ネット上で見つけたページをメモ:
講義 ポピュラー・カルチャーと流用