「米国発の社会現象「ニューエイジ」:警戒強めるバチカン:報告書邦訳」『朝日新聞』2007.10.9、17面

 アメリカのニューエイジ運動に関する調査報告書が日本語訳されたことに関連した記事。バチカンニューエイジが教会を蚕食するものとして警戒しているようだ。
 宗教に本当に必要な要素は洗練されや教理ではなく、胡散臭い要素、ファナティックさや、神秘主義、現世利益のような部分なのだろう。バチカンや日本の仏教教団あたりは、洗練されたというか、脱臭されて、そういう部分を完全に失ってしまった。逆にカルト宗教の類は、胡散臭すぎで、かつ一般的な社会生活と両立しにくい。そのあたりの隙間で広がっているのかも。その点では、アメリカのプロテスタント教団の方が時流に乗っている様子。メガチャーチとか。あれも勘弁して欲しい感じではあるが。
穏やかな神秘主義というのはありうるのだろうか。

 興味深いのは「ニューエイジ的宗教性の魅力を見くびってはなりません」と警告し、人々の「心の渇き」に応えてきただろうかと自らを振り返っているくだりだ。

 「ニューエイジに吸い寄せられる人には、教団宗教に対するアレルギーがある。その事実を直視しなければいけない。今回の報告書は、自己批判としてのニューエイジ批判と言えるだろう」



ニューエイジについてのキリスト教的考察』→http://www.cbcj.catholic.jp/publish/roma/newage/newage.html
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