「新・熊本の歴史」編集委員会『新・熊本の歴史6:近代(上)』

とりあえず読みにくかった。あまりに歴史観が古色蒼然としすぎている。特に、経済関係が。
最終章の肥後六花の章が目的だったので、他はどうでもいい感があるが。
あと、最初の著者の対談がおもしろかった。幕末に熊本の人間が情勢に疎かったことが語られているが、新幹線誘致・駅建設の騒動を見ている限り今も変ってないなと考えさせられる。熊本には文化はない。文武両道とかいって、体育ばっかりやっているような連中ばかり。なんとかならんかね。文化の力を知らないから、下手糞な行動ばかりする。


以下、肥後六花関連の情報:
上妻博之「肥後藩の物産家と園芸家」『日本談義』昭和31年5月-8月
島田弥一「肥後の名花」『Botany』12号、1962
肥後銘花保存会『肥後六花撰』
中瀬助之進『芍薬花品評論』江戸時代
秀島英露『養菊指南車』1819
『江戸白金植木屋文助筆記』1830(肥後椿)
上妻文庫「秉燭雑録」上妻博之編 巻1〜巻437(2)