西村三郎『リンネとその使徒たち:探検博物学の夜明け』

リンネとその弟子たちの活動とその意義を概説。さらに世界各地に採集の旅に出た弟子たちのうちの3人の評伝。
著者の個人的思い入れも加わってか、非常に生き生きとした描写で、愉しく読める。人名の索引に、その人物が書いた書物が載せてあるのも、長所。初心者にとっては簡易なレファレンス本としても使えそう。
ただ、歴史的研究として博物学を考える場合に、どの程度の意義があるのか、そのあたりが…


カルムやツュンベリーの旅行記は興味があるが、原書はスウェーデン語かラテン語でとっても手が出そうにないや…