ゴードン・L・ロトマン『太平洋戦争の日本軍防御陣地1941-1945』

太平洋戦争の日本軍防御陣地―1941‐1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の築城と要塞イラストレイテッド)

太平洋戦争の日本軍防御陣地―1941‐1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の築城と要塞イラストレイテッド)

表題のごとく、南洋諸島から沖縄戦までの日本軍の防御陣地についての本。個別具体的な言及は少なく、陣地の防御のやり方を一般化している。なんというか、米軍の火力の優勢、制空権下で、どれだけ努力したかが見て取れ、泣ける。
参考文献で、考古学の報告書があげられているのが、興味深い。第二次世界大戦の戦跡が、いまや考古学の対象になり、海外では実際に発掘対象になっているのか。
日本側からの視点では、堀栄三『大本営参謀の情報戦記』(ISBN:4167274027)が参考になる。