「お宝発見:商船ミニチュア模型(神戸大)」『朝日新聞』08.6.16

 神戸大学海事博物館のガラスケースに102隻の商船のミニチュア模型が並ぶ=写真。広島大名誉教授で歯科医師だった故山田早苗さんが知人に作ってもらったコレクションの一部。04年に寄贈された。実物の600分の1で、マストや甲板のロープなど細部も丁寧に再現。
 山田さんは趣味が高じて商船に関する多くの資料を残した。同館の陳列棚に入った20冊のファイルもその一つ。戦前・戦中に日本で活躍した500総?以上の全商船約4600隻の記録が収められている。旧逓信省や旧防衛庁、船舶会社などの資料から調べ上げた。就航時期や行動目的、沈没原因などが記され、英国の権威ある船舶年鑑も参考にするほどの詳しさだ。
 館長の石田憲治教授は「当時の商船の船長や機関長の多くが(神戸大)海事科学研究科の前身の神戸商船大や、東京商船大(現・東京海洋大)の卒業生。学生に先輩の活躍ぶりを感じ取ってもらいたい」と話す。
(小河雅臣)

メモ もとは神戸商船大の海事資料館だった。03年に神戸大と統合した際に改称した。開館は月、水、金曜の午後1時半〜午後4時。入場無料。問い合わせは(078・431・3564)へ。



サイト:神戸大学海事博物館
所蔵品検索があるが、目当てが確定していないと、情報が多すぎて見つけられないな。
あと、出版物の案内が薄いのが減点。
イベントの市民講座で「モデルシップ製作〜設計図入手から完成まで〜」というのがあって、これは聞きたかった。
ここが刊行している『海事博物館年報』のうち平成17年度分はここで読める→http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2005/00183/mokuji.htm


CINIIでは目次だけ読める。本文は公開されていない…
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