「日本が感染症対策の途上国である」:厚労省の新型インフルエンザ対策の欠陥を、木村もりよ医師に聞く

http://diamond.jp/series/tsujihiro/10071/
水際阻止作戦への批判はその通りだと思う。防ぎたかったら、渡航者をどっかに10日ほど閉じ込めておかなくてはならない。よく考えると、ゴールデンウィークで大量に海外に人が出た割には、あまり蔓延していない印象。まあ、単純に患者の「発見を封じ込めている」結果かもしれないけど。
昨年の患者数やら今年の時系列の変動から結構簡単に、新型への感染者を推計できそうなのだが…
公衆衛生の実際の政策への反映は手薄だよなあ… AIDS、各種性感染症結核、麻疹などの感染症対策が全然なっていないのは確か。
あと、ちょっと気になったのが、

 ?咳を伴う熱があれば職場や学校に行かない、?咳をするときは口を押える、?重症になるまでは医療機関を受診しない、この3点を政府広報でまず徹底させる。その一方で、重症患者を受診するために、あまりに貧弱な診療現場を改善しなければならない。

3の重症化するまで医療機関を受診しないというのはどうだろう。重症化してしまうとやばいのでは?

常識すら備えていない厚生労働省の犯罪的な政策だ。感染防止体制が整っていない医療機関への受診強制は、患者を院内感染の危険にさらすようなものだ。また、三次救急を受け持つ大病院には、癌を初めとして免疫力が低下した医療的弱者が多数いる。わざわざ、なぜ命に関わるかもしれない重篤患者を院内感染の危険にさらす必要があるのか。この政策ひとつ見ても、厚労省感染症対策に無知であることが分かる。

プレハブなど仮設施設によるインフル専用病院設置という主張に関連して。そうだよなあ…