F22戦闘機は247億円 米議員、輸出解禁に期待

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090606-00000127-san-pol

 【ワシントン=有元隆志】ロイター通信は5日、米議会多数派民主党の重鎮ダニエル・イノウエ上院歳出委委員長がゲーツ国防長官と藤崎一郎駐米大使に書簡を送り、米空軍の最新鋭戦闘機F22Aラプターの輸出解禁に期待感を表明するとともに、輸出した場合、日本への売却価格は1機約2億5千万ドル(約247億円)程度になると伝えていたことを報じた。

 現在、F22の輸出は軍事機密を守るため禁止されている。ゲーツ国防長官は5月の日米防衛首脳会談で、「オービー修正条項」と呼ばれる歳出法を理由に、日本への輸出は厳しいと伝えていた。歳出委員会が輸出解禁を支持すれば、F22を航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の最有力候補と位置付けている日本側に取得の望みが出てくる。

 米軍は1機約1億4千万ドルで調達している。日本に輸出する場合、輸出仕様にするための設計・改造費などを含め約1億ドルを上乗せした格好だ。7〜9年で納入可能という。

 F22はレーダーで捕捉しにくいステルス性を備えた世界最強の戦闘機ともいわれている。ただ、イラクアフガニスタンでの戦争に使われていないこともあり、ゲーツ長官は調達中止を決めた。これに対して、議会からは雇用の確保などを理由に生産継続を求める声が出ている。

実際に輸出されるかどうかは微妙だな、依然として。


価格についてはそれほど異常では内容に思う。予測の範囲内。条件次第ではあるが。おそらくはダウングレードされた機体が供給されるのだろうが、そのダウングレード具合次第だろう。
もともとの値段も結構する機体だし。


しかし、それだけの価値のある戦闘機ではある。4.5世代以下の戦闘機に対して、完全な主導権を握ることができるのだから。
F-16なら12機買えるとか、数で圧倒されると言う指摘もある。しかし、アメリカのように広い範囲で航空機をやりくりすることになるならともかく、作戦範囲の狭い空自の任務なら質の高さは圧倒的。確かに数倍の戦力で圧倒するということはありうるかもしれないが、その数倍の戦力を用意するためのインフラのコストがどれだけになるか。それだけ仮想的に負担を与えるという点でも、F-22の価値は大きい。


あと気になるのは、運用コストかな。ステルス性能の維持やらなんやらにどれだけかかるのか。