藤實久美子『江戸の武家名鑑:武鑑と出版競争』

大名や幕府の諸役人の名鑑である「武鑑」についての概説。
公的機関で閲覧することができるコレクションの紹介、武鑑の出版史。多数の書店が出版する状況から須原屋に収れんしていく状況、出雲寺と須原屋の武鑑をめぐる100年戦争。さらには武鑑の終焉まで。
個人的には、どのように利用されたかがもっと詳しく知りたい。各種の儀礼の類で相手の識別は重要だったのだろうけど。


関連文献メモ
藤實久美子『武鑑出版と近世社会』東洋書林 1999(ISBN:4887213484)
深井雅海, 藤實久美子編『江戸幕府役職武鑑編年集成』(全36巻)東洋書林 1996-
深井雅海, 藤實久美子編『江戸幕府大名武鑑編年集成』(全18巻)東洋書林 1999-2000