アレックス・アベラ『ランド:世界を支配した研究所』途中放棄

ランド 世界を支配した研究所

ランド 世界を支配した研究所

借りてきたのはいいけど力尽きた。著者の語り口云々以前に、RANDの初期の中核メンバーが嫌過ぎる。個人的には、アメリカの政治的・学術的の一番悪い部分を煮詰めた感じで耐え切れない。
上の『大英帝国の大事典作り』と通じて感じたものだが、アングロ・サクソン流の「合理主義」というのは、非常にキリスト教的だなと。個々の「合理的行動」あるいは「利己的行動」の総和が、最終的には「神の秩序」に収斂していく。そのような感覚。日本でも、その亜流が跋扈しているが、それはそれぞれの社会が育んできた集団行動の知恵を破壊してしまったのではないか。なんか生煮えなイメージだが、そんなことを感じる。