玉木俊明『近代ヨーロッパの誕生:オランダからイギリスへ』

近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ)

近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ (講談社選書メチエ)

 読むのに時間がかかった。選書レベルの本と一週間格闘していたのか…
 バルト海貿易を軸に、近代ヨーロッパの経済史、ヘゲモニー国家の転換を描いた本。なのだが、うーん微妙。著者が専門な人だけにバルト海貿易についてはキッチリ書かれていると思うのだが、その部分と理論の部分がかみ合っていないというか。後半の18世紀の経済的展開はともかくとして、多少分かる17世紀あたりになるとどうにも。同著者の『北方ヨーロッパの商業と経済:1550-1815』のダイジェスト版のようなものだそうなので、そちらを読まないとな。
 色々と思うところがあるが、書く気力がない。明日返却の予定だが、ちょっと無理。昨日、この本は買ったことだし、そのうち書きたい。