林業は衰退産業という“ウソ”:世界トップクラスの森林資源は成長戦略に資する

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100216/212818/
メモ。
流通システムが弱いとは以前から指摘されていることだな。技術者不足というのも、分かる気がする。あれは素人には無理そう… そもそも、山地って歩くだけで大変だしな。
あと、オーストリアなど木材を輸出している欧米の先進国でも、賃金コストが高いというのは言われてみれば納得。それに対応するために、いろいろとソフト面で工夫したのだろう。
ブコメがなかなか興味深い。批判的な米が結構ある。実際のところ、戦後行なわれた拡大造林地は条件が悪くて、難しいのかも知れないなと。

例えば、林業が絶好調だった1960年代前半の木材生産量は、6000万立方メートルにも達していた。これは、現在の3倍以上の水準である。ところが、当時の日本の森林蓄積は20億立方メートルに過ぎず、そうした中で6000万立方メートルもの木材生産を行うことは、30年余りで日本の全森林を伐り尽くしてしまうほどの過伐状態だったことを意味する。


 高く売れるからといって、成長量をはるかに超える伐採を繰り返していけば、林業が成り立たなくなるのは当たり前である。日本の木材生産量が1960年代初頭をピークに、以降、一貫してきれいに右肩下がりで推移してきているのは外材のせいではなく、過伐によって供給できる資源がなくなってきたためである。日本の人工林の8割がいまだ50年以下であるということは、この事実を如実に物語るものだ。