寿司は江戸前の理由/江戸っ子の肥料事情と海洋資源のリサイクル

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 こうやってまとめると、それはそれで面白い。
 贅沢している人の糞尿が高かったとか、大名屋敷の下肥の売り渡しについては、安藤優一郎著『大名屋敷の謎』(ISBN:9784087204469)が詳しい。京都でも、西京区向日市長岡京市近辺から、農民が京都の町まで買いに行っていたそうな。ヨーロッパでも、オランダあたりでは屎尿が肥料として流通していたらしい。一方、何でかフランスではそういう話を聞かない。パリでも、屎尿の資源化が行われていたら、汚物だらけにならずに済んだのではというレベル。
 あと、江戸開府以降、500年にわたる人間活動によって排出された栄養分が、東京湾口の東京海底谷から湾外にかけての海域を深海魚の宝庫にしたのだろうな。2008年に、NHKミツクリザメの番組をやっていて、印象に残っているが。→★NHKハイビジョン特集:「深海に幻のサメを追う〜秘境 東京海底谷〜」