http://togetter.com/li/28748 gurikoという人物が発している、
禁止するのは責任が取れないからです
という言葉が怖ろしいね。性の問題を責任ベースで議論するのには、反対。子供が性や妊娠に対して責任を取れないから禁止という論理から、障碍者や失業者など責任能力が低いと目される人々の性的主体性の規制はすぐそばに無いか？ セックス禁止から強制不妊処置等の優生学のやらかしたことは、すぐそばにあると思うけど。私なども、アスペルガーから規制の対象になりかねないわけで、そこの所は警戒心がある。まあ、人との接触はいやだから、いまや立派な魔法使いなのだが。
性的な「責任」って具体的にどんなものなのだろうか。先日も、どこぞの社長が不倫の相手を殺害して、隠していた事件があった。事程左様に、性の問題については、「立派な大人」でも責任を取れないという事態はよくあること。破滅必至の相手にほれ込んじゃうとか。理性的に制御できないからこそ、クリアカットに議論できないわけで。
あと、ここでの「性的主体性」の問題について、なんか違和感を覚えるのは、人間の性的主体性は発達段階によって徐々に変化していくこと。そこが抜けて、クリアカットな理念形になっていることかな。ここからさらに「主体」と「社会」の関係まで考えると、難しくなってくるが。
公的レベルでは、性への介入は、教化あるいは情報提供と主体的に求めてきた場合の保護、自発的な保護要求をしやすい環境の整備にとどめるべきではないか。それ以上のパターナリスティックな行為は有害だと思う。
あと、この問題が表現規制の文脈で語られるけど、そもそも表現規制はまったくのお門違いじゃね、やっぱり。
子供が性的主体である社会とは、子どもが臨まぬ性的コミュニケーションに対してNo!といえる社会です
これも「性的主体性」のひとつの要素。
元ネタを読んでいないで、言及するのもアレだが「責任」というタームがちょっと衝撃的だったので。以下、関連メモ：
13歳以上の子供が「性的主体」である
13歳の「性的主体」はオナニーするか？
