石油の歴史―ロックフェラーから湾岸戦争後の世界まで (文庫クセジュ)
- 作者: エティエンヌダルモン,ジャンカリエ,Etienne Dalemont,Jean Carri´e,三浦礼恒
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 新書
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第一章は、19世紀後半から第一次世界大戦直前。石油の商品化からスタンダード石油の独占、ロシアやインドネシアの石油生産、スタンダード石油の解体。第二章は戦間期。中東方面での探鉱の進展。中南米の開発。第三章は、戦後の繁栄期。中東を中心に開発が進む。第四章は、石油ショック後。石油資源の国有化の動きと石油の安値の時期。
すっきりと読めるので便利だが、実際に石油の歴史についての知識を身につけるなら、固有名詞を中心に、きっちり頭に入れていく必要があるだろう。合弁会社だの子会社だのが、山ほど出てきて混乱する。特にWW1以降の中東方面では、英米仏が権益を分け合うために、複雑な出資関係ができていて、覚え切れなかった。まあ、パッと、流れを頭に入れるには便利だろう。いきなり、ヤーギンの『石油の世紀』を読むよりは、敷居が低い。