出版バブルは自業自得、流行を追う者はやがて廃れるだけ

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 制度の違いを無視して議論しても無意味。
 アメリカの出版業界には、それはそれで問題があって、万全ではないと思うけど? むやみに高いとか、すぐに思いつく問題点だが。この手の、海外から物申す系は、長短バランス良く論じられないと、この時代、害悪にしかならない。
 日本の柳の下を掘り返すような同じネタ被りは、再販制度による委託販売、そして取次と出版社の取引慣行によって書籍が即現金になるという制度的な問題が根底にある。一方で、そのような制度があるために、日本では比較的本が安いというのは確か。学術書はともかくとして、文庫や新書版コミックあたりがあの値段で供給されるというには、そのような制度的な恩恵がある。制度には長短があって、それをどう評価するか。そこが大事。
 ちなみに、私はスッカスカベストセラーが繁茂しても別に気にならない。そもそも、平台はノイズだと思って、最初から無視だし。意識しないものは気にならない。別に、それで産業が回っているならいいんじゃね? いい本は、今でも着々と出ているんだし。