「ダムとわたし」を考える

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 ダム建設で存在そのものを破壊されてしまう人々。実際、その山をテリトリーとし、生産を行ってきた人が、町の貨幣経済に適応できるとは思えない。人々の尊厳を奪うこと、そこに思いを致すべき。
 実際、お年寄りって、環境の変化に弱いからな。父方・母方、両方の祖父も、入院した途端、やはり周囲の認識がおかしくなったか。90超えてて大往生だったと思うけど。

村ではあれだけ元気だった徳田じょさんは、町に移ってからボケてきて、監督が誰だったかも思い出せないし、村の家がいまでもあると思っている。子どもの頃の思い出だけが鮮明だ。村では監督に山ほど料理を出していたというじょさんは、この家では何も出すことができない。はめていた指輪をはずして、「これ持っていき」と云うじょさんは、滑稽だけど悲しい。

(T_T)