『祝祭のカンパネラ』コンプ

祝祭のカンパネラ! 初回限定版

祝祭のカンパネラ! 初回限定版

 うむ、満足。「ガーネットクエスト」に思わず熱中してしまった。本編の『祝福のカンパネラ』で積み残した課題をきっちり拾った、ファンディスクとしてはよくできた作品だと思う。特に、本編ではまだ娘だったミネットが、ちゃんと恋人になっているのは高評価。前作の『色に出にけり、わが恋は』がプロット完全崩壊状態だっただけに、出る前は不安だったが、そのあたりは安心した。ただ、このゲームの人間関係や世界は、読んでいる側にとっては居心地がよいのだが、一歩離れてみるとずいぶんストレスフルな世界だなとは思う。なんというか、読者の居心地の良さを維持するために、キャラクターがずいぶん苦労しているような感じがある。特に、レスターさんは大変そうだ。
 アフターストーリーでは、アニエスとリトスのストーリーが良かった。アニエスルートは、アニエスとアルトワーズの親子関係を軸にした話。ラストにほろりと。リトスルートは、いかにもリトスというキャラを表わしているような感じ。いや、実際サルサではないが、ホントのところはどうなのと。若妻なチェルシーも素晴らしかった。
 ミニゲームの「ガーネットクエスト」も面白かった。個人的にテーブルゲームや反射神経が要求されるゲームは苦手なので、クイズというのはプレイしやすくてうれしい。前半は、ポーズ+ググるという反則技を繰り返したが、世の中知らないことだらけだなと。後半は、パートナーの選択肢-1と答え直しで、さっくりとクリアすることができたが、結構時間をかけてしまった。二日かかったかな。