第277回日本図書館研究会 研究例会「岡崎市立図書館Librahack事件から見えてきたもの」に行ってきた。

xiao-2.hatenablog.com
 結局、OPACなどのオンラインサービスも、実際の館の業務と同等のものであるという認識がなかったというのと、ITに疎すぎたというのが大きいのだろうな。「図書館の自由」というのは、現実はどうあれ、図書館と司書の根本教義だけに、そのあたりについての岡崎市立図書館や各種団体の主張が見られないのも不審ではある。
 しかし、図書館のシステムの導入業務を十分できるほどの知識を、一から身につけるのは大変だろうな。そもそも、素人には、最初どの辺にアクセスし、どんな本なりサイトなりを見ればいいのかから分からないしな。

ARGの岡本真氏が「なぜ事件があったとき、自ら0番台の棚に行って調べなかったのか」と言っていた。図書館員は、意外と自分に降りかかった課題の解決能力が低いところがある。どうやって勉強すればいいのか分からないという苦手意識もある。

 そもそもどの本を読めばいいかが分からないのでは。日進月歩すぎて、従来の図書館の資料蓄積のパターンとそぐわない部分もあるのだろうし。

またプログラムを使ってOPACで予約をかけることについて、とある図書館人が「機械を使って自分だけ有利に予約するのは、図書館にとっては悪(xiao-2注:「公平でない」の意?)」とコメントしていたのを聞いたこともある。便利に使ってもらっている訳なのに、そういう意識の人もいる。クローリングやプログラムを使った図書館利用は正当なのか、きちんと考えられてこなかった。

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