食費一日300円とはどんな食生活なのか?

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リソースの振り分け方が極端な人の基準を採用するのは死亡フラグ
 件の御仁には、他人に説教を垂れる前に自分の食生活を何とかしろよって感じだよなあ。つーか、栄養不足だから怒りっぽくなっていたりしているんじゃなかろうか。
 たぶん上手に自炊すれば一日300円以内に抑えることは可能だろうけど、それをやるにはかなりの応用能力が要ると思うぞ。料理のレパートリーや無駄なく材料を使いまわすための工夫とか、その手の応用力に欠ける人間にはとってもミリミリ。センスない人間は、料理の腕上がらないし。
 そう言えば、一度月末に手もちの現金が1000円切ったことがあって、キャベツとインスタントラーメンで一週間ほどしのいだことがあるけど、そのあとずいぶん長くインスタントラーメンが食えなかったな。


ボクの考えた節約食
食費一万円は可能か
 後者の記事は、前近代型の食生活への回帰だなあ。『日本の食生活全集43:聞き書 熊本の食事』(ISBN:4540870319)の農家の食生活そのものだ。伝統的な社会の食生活ってこんなものだったりする。麦飯に汁ものに一菜からニ菜の野菜類。その時に手に入るものが延々と続く。ただ、やはりそのような食生活では足りないのではなかろか。近代に入って平均寿命が延びたり、疫病への抵抗力が伸びたというのは、「栄養状態の改善」が要因だと指摘されるわけで。
 この記事の食生活の工夫自体はよく練られたものだと思う。しかし、ぶっちゃけ、脂質と甘味が足りない。そのあたりの渇望で浪費しそうだな、私なら。


 生活保護関連では、NHK かんさい熱視線「悪用される“生活保護”」も興味深い。生活保護受給者が闇賭博に吸い取られる理由。

「そこやったら一日中おれる、暇もつぶせる、話もできる、飯も食える」等々。


生活保護者の自立における最大の問題は、まず食事である。
そして、他人との関わり、コミュニケーション。
闇賭博場、ここにはその両方がある。

 いや、実際これは吸いつけられるわ。私などは、図書館の本とネットがあれば娯楽は満たせるけど、そうじゃない人は多いだろうしな。最後の方で紹介される「更生施設」なんかは、ある意味尊厳を侵しているよなあ。生活保護者は管理されてしかるべきって考え方は、それこそ16世紀から繰り返されてきた、弱者への抑圧の支柱だったわけだしな。