Togetter - 「猪瀬直樹氏がコミケは都条例の対象にならないと発言したことに対する簡単なまとめ」

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 猪瀬も東も、どうしようもないのは分かった。どっちも言論の主体としては死んでいる。
 だいたい猪瀬がどう言おうと、条文を解釈するのは司法官僚と裁判官。猪瀬自身が東京都の行政組織の中枢にいる間は限定的に影響を及ぼせる、以上のものではない。付帯決議も、実際の方の運用の場面ではほとんど機能しないというのは、著作権表現規制をめぐる実際の事件のなかで何度も証明されてきたこと。これが意味があると思っている時点で、全然理解していない。ついでに言うと、司法官僚は一貫して、条文を拡大解釈しようとする。だからこそ、条例制定の時点が大事だったのだ。
 お上の胸先三寸という点で全然変わっていないというのを全く理解していない東には呆れるしかない。民事の契約でも口約束にはほとんど意味がないではないか。社会契約の条件として、ただ条文にしか意味がない。そして、それが拡大解釈を許す物なら、危険は高いということだ。ロビー活動は政治の一局面だが、それを「これが政治だ」とかドヤ顔されては萎えるだけ。恣意的な運用であるということを完璧に露呈している。


しかしなあ。そもそも、表現の自由って絶対不可侵でもなんでもないのよ。たとえば他人を傷つける表現の自由はない。これは重要なことなんだけどなあ。マンガは絶対的な聖域だって確信はどこから出てくるのだろうか。
 なんかもうアレすぎて。そもそも他人を全く傷つけない表現なんか存在するものか。「表現の自由」と「傷つけられない権利」の間で調整する過程こそが重要なのに、なんでこんな雑なことを言うのかね。条例反対派に「絶対的な聖域」を要求する人間なんかほとんどいないだろう。規制の拡大、新たな規制を付け加える必要性がないという議論が基本。限定的な制限は受け入れるし、実際現状でも十分規制されているという指摘だったと思うが。そもそも、それこそ60年代あたりからすれば、少年誌あたりの脱色ぶりというのは、歴然としている。


http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/hazuma/status/36453573222998016
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