田舎で育ち、都会で老いる: 地域政策と孤族〜「孤族の国」を考える(3) 斉藤淳

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 もともと、村落共同体と多角的小農経営のシステムに依存して、都市における制度が非常に遅れていたというのがあるのだろうな。相互扶助システムが脆弱なまま、急速な都市化が進んだ。なんだかんだ言って、農家というのは、現在も強靭だしな。
 まあ、それ以前からスラム問題は存在したのだが、そのあたりとの接続はちょっと明確じゃないが。あと、見た目はともかく、実際のところ、スラム問題を解決できていなかったような気がするな。
 つーか、共同体の受け皿が創価などの新新宗教だってのがな。


 ちょっと外れて、家族とか性の問題に行くと、フランスやスウェーデンのような事実婚が先行する形態の方が、現代都市的な家族のあり方なのかもしれないなと感じる。少なくとも、日本の旧来の家族制度は完全に壊れた。そこを押さえた上で、どのような家族のあり方を目指すかというのが重要になるだろう。家族が「軽く」なる必要があるのかもしれないなと思う。産経的な保守的家族観は亡国の途だと思う。