経済学で「正しい選択」を行うことは可能なのか?――経済学の最先端「マーケットデザイン」に刮目せよ!

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 ゲーム理論を利用した「マーケットデザイン」の分析について。ナッシュ均衡などの道具立ての簡単な解説。なるほどと思わなくもないが、持ってくる事例がこの程度だと、説得されないな。

安田:まずひとつは、生徒や保護者に選択の機会が与えられること、それ自体がメリットになります。選択の自由があるほうが行きたい学校が選べて、生徒たちの厚生が上がるだろうという発想ですね。


 もう一つのメリット、あるいは学校選択制の狙いは、学校教育の質や、学校の特色といったものが、選択制の導入によって改善されるのではないかという点です。おおざっぱに言うと、学校が生徒たちから選ばれる対象になることで、各学校や教職員の取り組みに変化、つまり意識改革のようなものが起こるのではないか、といったものです

 本当に「選択の自由」や「競争」が、全体の「厚生」を上げるのかに注目しないとダメなのではないか。特に、人気が下位の学校をどうするのか。そこのところはどうなっているのだろうか。


 学校選択制とは違うが、教育に関しては、こういう記事が→2/5 発掘した「市場重視の保育改革の経済分析」という良論文。このくらい踏み込む必要があるのではないかなと。