情報デモクラシー2011:「テレビより先にネット」の時代 フジテレビ福原プロデューサーに聞く - 毎日jp(毎日新聞)

http://www.mainichi.jp/select/wadai/news/20110226mog00m040036000c.html
 問題は、既存のマスメディアの「編集」の能力に対する不信とメディアの寡占による操作されやすさが問題なんだと思う。編集能力が重要で、世界を流れるさまざまな情報を編集してパッケージングすることの重要性は疑いがない。しかし、現在のテレビや新聞は、その編集のための基礎的な能力に疑問符が付く。特に民放のニュースやワイドショーに顕著なんだけど八百長NZ地震の被害者みたいな細かいトピックに集中しすぎて、放送に乗っている情報が全部それに占領されてしまう状況なんか、もう末期的で見る気も起きない。あとは、継続的な情報の蓄積と解析の能力、専門的知を噛み砕く能力に欠けているのも問題。結局のところ、海外のメディアやネット上の特定分野の専門家が発信するインテリジェンスに対して、見劣りしてしまっている。


 あとは、発信元に近い情報(プレスリリースなど)がネットで公開される状況で、新しい情報流通のエコシステムの形成に失敗している、あるいはそれから収益を得ることに失敗していることが問題なんだろうな。盛り込める情報量に限りがある既存メディアとある程度その制約から解放されているネットの間で、どういう情報のエコシステムを形成し、そこから収益を得るか。中の人もいろいろと試みていは居るんだろうけどね。