『鬼ごっこ!』クリア

鬼ごっこ!

鬼ごっこ!

 やっと、クリア。やはり一本クリアするのに、二週間近くかかるな。この分では積みゲーが減らない。
 ゲームそのものは、平均的な出来かな。まあ、ヒロインはかわいいし、適度に盛り上がって、適度な読後感。全体的に、良くも悪くも重さがない。現実が十分重いのに、エロゲでまで重い話は読みたくないので、その点では個人的には非常に好ましい。「怪盗」といい、おとぎ話をモチーフにもってきたあたりといい、楽なファンタジーとしては、けっこう良い道具立てだと思った。
 どのルートも、基本的には、偽温羅騒動で距離が近づく→偽温羅捕縛と鍵となる「秘宝」の提示→付き合い始めてイチャイチャモード→ヒロインが抱える問題を解決するクライマックスというパターンになっている。ただ、個人的には、偽温羅捕縛とクライマックスと盛り上がるシーンを二つに分けたのは、途中のイチャイチャシーンが中だるみしてしまうという点で、問題ありだったのではないかと思う。エロシーンが各ヒロイン3-4回あって、それが全部集中してしまったために、途中が長くなりすぎだと感じた。途中で十分すぎるほど、あとの展開が匂わせてあっただけに、最後のエロシーンあたりだと早く動かせ的な気分もあった。
 本作品のヒロインは四人ともかわいいが、特にメインヒロインの灯が非常に萌える。黒髪ロングの凛々しい女の子が、実際には甘えん坊でスキンシップを求めてくるというのは、ギャップも含めこうくるものが。ほのかにMなところも良し。灯ルートのスキンシップ重視な展開は、非常に満足感の高いものであった。