東北紀行(1) ガイガーカウンターを持って福島へ:野尻Blog

d.hatena.ne.jp
 なんかおもしろい。「閃ウラン鉱」なんてものが転がっているのがさすが野尻さんというか。

 現在の私の認識だと、いわき、田村、郡山、福島市あたりなら、機会があれば喜んで移住するだろう。だが家族に妊婦や乳幼児がいたら、少し慎重になるかもしれない。自分が住もうとする地域のホットスポットをきめ細かく調べて判断するだろう。

 政府や自治体は空間線量だけでなく、「子供が土にまみれて遊んだら?」という前提で草の根的な線量調査を実施し、除染作業をしてほしいと思う。

実害がないのに福島県民を差別する動きがあるようだが、まったくもって愚かしいことだ。差別とはおそらく、惨めな状態の人を遠ざけようとする人類共通の性質であり、日本人が格別陰湿だったり蒙昧なわけではない。
 まず本人が自分を差別しないことだ。リスクが算定できないほどの汚染で「自分たちは穢れてしまった」「もう子供が産めない、結婚できない」などと考えるのはやめよう。無知な人が偏見を持つとしても、そうでない賢明な人は必ずいる。今回の原発事故がなくたって、伴侶には賢明な人を選ばなければならないのだから、格別苦労が増えるわけではない。結婚や出産はどのみち勇気の要ることだ。