オサマ・ビン・ラディン殺害関連

オサマ・ビン・ラーデンの死亡:中東の窓
国際テロについて:中東の窓
オサマ・ビン・ラディン氏殺害:極東ブログ
 なんかアメリカの無邪気な喜び方には共感できないものがあるな。結局のところ、テロに対して、国家テロで対抗したという側面が濃厚にあるし。だいたい、アルカイダそのものが、ソ連に対するテロ組織として、アメリカによって組織されたものから発展しているわけで。 「抵抗権」をどう考えるかという問題でもあるだろう。アメリカ国内にも、右派民兵みたいなテロ組織が多数存在するわけだし。
 結局のところ、ビンラディンを殺しても、各地で弾圧をうけて、旗印だけを共にするゆるやかなネットワークとなっているし、現実のテロ活動にはそれほど影響はないのではないか。


 あと、「中東の窓」で指摘されている、アルカイダのテロに目的がないというのは確かに。目的が漠然としているところとか、人員の性格を見ると、ある面では、先進国で60年代あたりの学生運動から派生してテロと、似たような性質をもったものだと感じられる。
 テロの発祥としてのイスラエルと言うのが興味深い。確かに「近代的なテロ」の事例としては、たしかにイスラエル建国運動は早い例だと思うが。

先日の私のコメントが、中東にそもそもテロを持ち込んだのがそもそもユダヤ人過激派であったという趣旨を書いたので、これに対する反論としてあれは正当な民族解放闘争であって、ビンラーデンなどの無差別テロと同一視するのは怪しからんというご意見がありました。また全く正反対のご意見もありました。

 そういう人いるんだな。テロに民族浄化に、アパルトヘイトと、近代の悪い面を露骨に表現しているイスラエルには好意的になりようにないのだが。