広口川探索

 本日は、健軍神社の東の谷を流れる広口川をたどる。昭和39年に熊本市が発行した1/3000の地図を県立図書館で調べたのだが、それを使えば現在の地図と照らし合わせながらたどることができるので。このあたり、いつも迷うのだが、地形と区画整理の方向が一致していないのが問題なんだよな。自転車だと、上り坂は避けたいし。


 上流はこんな感じ。眞光寺の脇まで、暗渠が続く。水路を覗くと水が多少はあるので、湧水があるのかも。





 このあたりが最上流にあたると思われる。幾つかの道が交わるところで、地蔵堂から、この道が古くからあったと推測される。




 こういう風に道路が曲がりくねっているあたりが、ここに川があった証拠。右側の側溝みたいなのが、本来の川。




 このあたりになるとちょっと暗渠が広くなる。湧水か、排水か、水源は分からないが、底に乾いた場所がない程度には流れている。




 ここからしばらくは地上を流れる。かつてはもっと広い湿地で、昭和39年には水田だったようだが、近年マンションだの宗教施設だの、埋め立てての開発が進んだ。こんな地盤が危なそうな所をと思うのだが。




 もう一つの水路。松尾神社の下から水路が続いている。こちら側も、小さな谷になっている。松尾神社の下の水路には水はなかった。




 せっかくなので上がってみる。かつては谷全体を見渡すことができたのだろう。集落の信仰の中心であったと思われる。






 こちらも暗渠に。覗いてみると水はある。




 電車通りから。電車通りの下を抜けて、庄口公園でまた地上へ。





 庄口公園横を流れる大口川。




 そのまま地上を流れるのかと思ったら、また暗渠へ。よくよく地下生活を強いられる川だこと。危うくだまされる所だった。




 庄口公園の暗渠を抜けると、熊本市動植物園の前に出る。駐車場の西側を流れる。



 動物園の駐車場の北端、道路の下に湧水(?)があった。いつもは反対側の道路を通るから、こんなところに泉があるなんて知らなかった。まあ、本当に湧水なのかは分からないが、崖面の下ってロケーションはあり得そうな感じではある。




 下江津湖へ出る河口。これにて、大口川の旅はおしまい。と言いながら、途中、流路がよく分からなかったりするが。
 動物園のゲート前あたりで、またもや暗渠に入って、90度旋回。ゲートの前でちょっと地上に出た後、動物園の西端あたりの地下をとおるようだ。で、写真を撮ったあたりで、暗渠から出る。動物園の東側を通る川と合流して江津湖へ。


推定流路。
 動物園の下はサッパリわからない。あと、マウスで直線引くのは限りなく難しい挑戦だった。