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教育というか、福祉制度の背景にある思想の問題なんだと思うけど。さまざまな歴史的経緯や文化の中から生まれてくるものだし、北欧の人口規模の小さい国では国民皆兵的な感覚で労働も捉えられているんじゃないかなと思った。
当然、こういう文脈がちがいすぎる国の制度を日本にそのまま移植することはできないだろう。しかし、同様にまるっきり違う国アメリカの制度をそのまま輸入して、ひずみを生むことには抵抗がない人が多いんだから、不思議なんだよな。
末尾で言及されているが、デンマークの教育は割と理想的だと思うものの、アスペルガーの人間には非常に生きにくそうだと感じる。あと、デンマークに老舗が少ないというのは興味深い話だな。
デンマークのやり方は厳しいとも思えるけど、明示的に厳しい分ましなんじゃないかなと。隠れて市場原理主義が通用してしまう日本の方が、実は厳しいんじゃないか。「公」というものが、どうにも機能しない日本。
