暴力ゲームは青少年を「非暴力的」にするか

wired.jp
 基本的には、メディアの内容が現実の逸脱行動に与える影響は中立的なものだと思うけど。空想や架空現実での逸脱行動は、むしろ現実の秩序を強化するものだしな。
 だいたい、過剰に秩序や厳粛さ、空想的逸脱に厳しい文化の方が、現実においては暴力的だったりするしな。空想に遊ぶということは、「人間的」に生きるのに不可欠なんだろうと思う。
 うっぷん晴らしという見方は皮相的なんじゃないかと思った。

テキサス大学アーリントン校で暴力ゲームとコミュニティーの関係を研究するマーク・ウォードは、スコット・カニンガム、ベンジャミン・エンゲルスタッターとともに先頃執筆した研究論文で、米国内の郡のうち、暴力ゲームを販売する店舗が多いところのほうが少年による暴力犯罪の発生率が低いことを指摘した。同じような結果を記載した別の研究論文でウォード氏は、暴力行為を働きたくなった10代の若者が、現実の生活で攻撃的になる代わりに暴力ゲームをプレイしているのではないかという理論をうち立てた。

 これって単純に経済格差や地域文化の特性の反映なんじゃないかという気も。