なぜ英国の文化財は美しいのか 観光大国日本へのヒント

http://www.nikkei.com/life/culture/article/g=96958A90889DE1E3E7EAE6E6E1E2E2E6E2E5E0E2E3E39BE2E2E2E2E2;p=9694E3EBE2E6E0E2E3E2EBE7E3E6 文化財に関する制度の日英比較。ナショナル・トラスト文化財の指定制度、基本方針としてのSustainable Usage、文化財の修理の話など。総花的な話だな。
 修理して客を集める、客を集めると痛むから、修理の代金を捻出するために訪問者の満足度を上げる必要があるって話は興味深いな。ただ、サイクルが逆回転したら悲惨なことになりそう。
 文化財登録数の話も興味深い。イギリスでは積極的に指定している状況、必要とあらば介入できるのが当然という考え方。国民が文化財を預かりものと考えるイギリスと個人の財産としての観念が強い日本。日本はリバタリアンの天国?って記事があったが、まさにこのあたりでもリバタリアリズムがいかんなく発揮されているよな。
 個人的には、イギリスのナショナル・トラスト運動の思想的起源が気になる。どういう背景と政治的パワーを通じて、ああいう巨大な運動が形成されたのか。日本に移入できる可能性はあるのかないのか。