「アルコール会社跡」碑

 熊本市総合体育館の敷地の隅っこにポツンとある石碑。植え込みの中にある。前々から知っていたが、ここに書くのは初めてみたい。しかし、写真を確認していて、つるつるの石に自分の姿が反射して映っているのには、ちょっと苦笑。光りすぎだろう。






表面

アルコール会社跡
 熊本県知事 細川護熙



由来碑

アルコール会社は細川
家後援 家臣実業家団
による熊本近代化工業
の先駆であった 画図
湖畔北部最大の芭蕉
林近くの広大な敷地 
熊本一の高い煙突 煉
瓦造りの工場であった
近代地方産業振興に
大いに貢献した
 会社名  経緯
肥後酒精(株)
明治四十一年十月 肥後酒精(株)創業
日本酒類(株)
大正十四年四月 日本酒精(株)に合併
協和発酵(株)
昭和三十五年協和発酵工業(株)に合併
昭和五十五年四月 閉鎖



 肥後酒精という会社については、調べていないのでよく分からない。『熊日新聞』に連載されていた「くまもと地名あらかると:300」(08/6/3)には、現在の熊本県道228号線が、この会社に原料の甘藷を運ぶための道路で、「アルコール往還」とか「カライモ街道」と呼ばれていたと紹介されている。