「烏渡磧切開記念」碑



 これも昔から知っている石碑なのだが、碑文が読めずに放置してきたもの。石が欠けていたり、要所で漢字が読みにくいという… 今回挑戦してみたが、半分強で挫折。読みとれたところでは、この場所にかつては烏渡堰という堰が存在し、水田の灌漑に利用されていたが、大正初めころから利用されなくなった。そのため、この堰にゴミが溜まり、衛生上問題になった。大正14年頃から、いろいろと運動して、堰を撤去した。みたいな話のようだ。石碑の建設は昭和5年。以下の碑文の転写の○は判読不能を示す。

烏渡磧切開記念


烏渡磧ハ元当町内水田一番○○水補助○○○○○テ設置セラレタル物ナル右共
活用困難ナルガタメ捨テ用ヒザル事拾余年今ハ無用ノ存在タルノミナラズ日
日流下スル雑物を停滞腐敗セシメテ醜○見ルニ堪エザラシム地元ノ有志之ヲ憂
ヒ○磧ヲ切開志テ斯ノ非衛生的状態ヲ一掃セント目論見本年六月地元総代四名
ヲ挙ゲテ其実現ニ当ラシム而シテ土山市松氏推サレテ其代表者トナル○○大正
十四年次○惣代トシテ其切○○ニ多キニ拘ハラズ請願代表者トシテ○○○
台ニ登場セシメラレタリ因テ氏ハ慎重ニ其手続ヲ考ヘ先ツ陳情書ヲ作製シテ共
○ニ提出シ更ニ県当局其他本件ニ関係スル諸方面ノ人々ヲ歴訪シテ其○○○
メ○当局○○願○ノ○○ニ務テ止マザリシガ七月二十五日(以下、続く)

 あと三行ほどだが、ここでギブアップ。漢字が旧字体のようで、ほとんど理解できないという。さらに、石の磨滅や地衣類に邪魔されて。拓本でも取れば、もっと読みやすいのだろうか。写真には撮ってあるのだが…