- 作者: 三雲岳斗,大本海図
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2000/09
- メディア: 文庫
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水深4000メートルの深海底にある居住実験施設「バブル」へと取材に行った鷲見崎遊。そこでは二週間前に研究員が自殺していて、さらに到着してからも殺人が連続する。遊はその謎を解くべく行動する。
一度読んでいるはずだけど、内容はすっぱり忘れていたな。密室のトリックはともかくとして、殺人の手口なんかは完璧に忘れていた。密室殺人の謎解きも興味深いが、「孤独」や地球環境や閉鎖的生活空間の話が印象に残る。しかしまあ、人類はそういう閉鎖的環境に適応できるか疑問ではある。大体において、生物とは拡散・拡大する方向に進化しているし、哺乳類というのはエネルギー消費を増加させる方向に進んでいるからなあ。エネルギー消費が肥大化した人類が、それと別の方向を向く事ができるとはちょっと考え難い。