日本って柳生十兵衞とか武蔵とか有名な剣豪がたくさんいるけど、西洋は一人もいないよね(嘲笑):哲学ニュースnwk

http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/3984578.html そもそもヨーロッパの騎士ってのは、馬上で槍持って突撃に最適化された存在だからなあ。あんまり剣術とかは関係なさそうな。まあ、剣術の訓練もしたんだろうけど。盗賊騎士とか冒険騎士なんてのは存在するわけで。鉄腕ゲッツことゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンとか、時代は遡るがイタリアで活躍したノルマン人騎士のロベール・ギスカールみたいな有名人は居るには居るし。
 しかし、日本の騎兵の変化も面白い。近藤好和の『騎兵と歩兵の中世史』asin:4642055843によると、室町時代の武士は、馬上ででっかい武器を振り回して、殴り合っていたらしい。それが戦国時代になると、飛び道具に勝てなくなったのか、武士も戦場では下馬して戦うようになる。このあたり、飛び道具の前に衰退していった西洋の騎士と相似形で興味深い。
 こういう歴史上の武術を比べて、どちらが強いかとかやるのは楽しいことではある。が、特に優劣というのはないんじゃないかな。16世紀だと、日本ではそれこそ伝説的な剣豪がうろうろしていた時代で、一方ヨーロッパでも全身を覆うような甲冑は衰退気味の時代だから、身軽さはあまり変わらなそうな気が。映画で見るような、ヨーロッパの剣術の殺陣をみると、無駄な動きが多いようには思うけど。
 全身プレートの鎧は、馬の上で槍を構えて突撃専用だから、あれで剣をもって戦うのは無理だろうな。だいたい落馬したら動けなくなって、即捕虜。で、身代金を払って解放されるというのがパターンだったわけで。そう考えると、落馬したら首とられる日本の武士の方が厳しい世界だったのかもな。
 まあ、個人的には弓最強だと思っている。相手の届かないところから、飛び道具を打ちこむ。これが一番いい。つーか、結局、飛び道具の発達と歩兵の大量動員による集団戦の前に、騎兵戦術は衰退していったわけで。


 西洋剣術も興味深いな→ヨハンネス・リヒテナウアードイツ流剣術(Wikipedia)