ダイヤグラムグループ編『武器:歴史・形・用法・威力』

武器

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 いつもは箱詰めにしてあるのでなかなかとりだせないが、ちょっと本の片付けに動かしたので久しぶりに目を通す。棍棒から核兵器まで、ありとあらゆる武器が解説されている本。ここのところ、甲冑や剣の話によく接するので、ちょっとめくってみた。
 改めて読み直すといろいろおもしろくはある。特に前近代の刀剣などは多様性があっておもしろい。マスケット銃=フリントロック式の銃と誤解していたようだとか。そういうことを知ることもできた。ただ、前近代の刀剣類などの図版は博物館など、「残されてきた」特別な武器、儀礼用や権力者の所持品を、図に起こしてあることが最大の欠点だなと思った。実用というよりは装飾品で、一般的な形態や普及度がどの程度であったのかというところがいまいち読めない。