デビッド・マコーレイ『キャッスル:古城の秘められた歴史をさぐる』

キャッスル―古城の秘められた歴史をさぐる

キャッスル―古城の秘められた歴史をさぐる

 建築とかメカを解説した絵本が読みたくなったので借りてきた。大判の本ばかり借りると、運ぶ時に重くてかなわんな。
 名著の呼び声も高い本。13世紀にイングランド王がウェールズを征服するために築いた一連の城をモデルに、架空の城と城下町の計画から完成、そして城下町の発展と戦争を描く。何度も読んでいるけど、これはおもしろいなあ。
 工事に従事する人や道具、建設の過程、トイレや城門、台所などの設備、城下町の木骨造りの家々など、平易かつきっちりと解説されている。しかし、城の中の部屋って、本当に石の間のすきまにあるような感じだな。戦闘準備の板がこいも興味深い。
 しかし、職種紹介の最後にジェームズ親方の犬が普通には言いているのが吹く。
 より詳しい知識が欲しい人は、ジョン・ハーヴェーの『中世の職人 1-2』asin:4562017910asin:4562017929を読むと捗ると思う。いや、あれは間にワンクッション必要か…