ファンタジー世界を現実世界に照らしてみると Togetter

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 これは『ゼロの使い魔』に関連した議論のようだが、あいにくと読んでいないんだよな。そのあたりで、どこまで正当な批判か分からない。ただ、なんか議論のレベルが微妙なような。
 人口増加にしても、文化的要因で結構ブレーキがかかったりする(晩婚化など)ので、一概にどうこう言うのは難しい。異世界だと生態系の与件なんかも変わってくるからなあ。読者には見えないところでチートだったりする可能性はある。極端な話、木材がもつ熱エネルギーが違うだけで、いろいろと変わってくるだろう。人間社会はあまりに複雑に絡まり合っているので、シミュレーションもできない。技術なんかは、当該社会のあり方に最適化されたもので、そこに現代の技術を持ち込んでもうまく運用できない可能性が高い。経済的な制度ならなおさら。医学にしても、宗教的な世界観との対立で潰されるとか、薬品一つ確保できなくてどうしようもないって事になりそう。例えば、予防接種の知識があったとしても、ウイルスの無毒化ができなければ、実際に運用できないわけで。
 のっけからだが、都市の拡大にしても、それを可能にした条件は鉄道なんじゃなかろうか。『緑の世界史』で指摘されていることだけど。あと、ヨガの行者や山伏、スーフィズムなんかを考えると、特定の人間にしても、超常的な力を与える存在があるなら、それが社会全体であがめられる可能性はありうると思うが。