谷川健一編著『現代「地名」考』ダイジェスト その1(本稿?〜?)

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 メモ。実際、地名はその土地の履歴をあらわす文化遺産であり、さらにはその土地の良し悪し、災害の履歴を表示する重要な情報なんだがな。町名変更とか言って、ぽこぽこ行政都合で変えていくのは、おかしいと思うのだが。

 残された伝統は地名だけの事態が来ています。地名破壊の行為は、過去との断絶をもくろむ伝統の最後の拠点に対する挑戦です。「私達が地名に触れて、共同感情を喚起するのは、地名に記号と正反対の性格、すなわち日本人の想像力を刺激するものがあるからです。」地名はそれが難しい呼称や読み方であればあるほど、強いイメージを放ちます。難解で小さな町名を抹消して簡明な大町名に変え、その下に数字を置くと云う方法は愚の骨頂といえます。

 確かに、そうだな。近隣の著名な場所の名前を借りるなんて、そこに魅力がないと自ら宣言するようなものだしな。