図書館資料を使って地元の歴史に関するWikipediaの記事を充実させるイベント(米国) カレントアウェアネス・ポータル

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 これと関連して、朝日新聞の11/9/8の科学欄にアメリ国立公文書館の「駐在ウィキペディアン」を紹介する記事があったことを思い出した。公的な施設がウィキペディアを利用する動きが進んでいるのだろう。
「探究人:米国立公文書館初の「駐在ウィキペディアン」ドミニク・マクデビッドパークスさん(24):歴史的資料 ネットに発信

 ワシントンの国立公文書館といえば、米独立宣言や合衆国憲法などの歴史的資料が収められていることで知られる。
 そこに今夏、「駐在ウィキペディアン」として初めて雇われた。インターネット百科事典ウィキペディアを執筆・編集するボランティアの「ウィキペディアン」。公文書館の収蔵資料を毎日4億回も閲覧されるウィキペディアに載せ、より多くの人たちに見てもらう。
 「資料を館内で見られるだけでは『利用できる』とはいえない。世界中のほとんどの人はここにこられないのだから」
 載せるべき資料を「発掘」したり、ボランティアによる資料のデジタル化を進めたりする。
 自称「歴史ファン・言葉オタク」。19世紀の中南米の歴史に興味があり、7年前からその項目の執筆・編集をしてきた。フェイスブックと同じぐらい夢中になるという。
 「本職」は、ボストンの大学で歴史を学ぶ大学院生だ。大英博物館なども似た職を置き始めているが、まだまだ少ない。「これまで誰もやったことがない仕事。とてもエキサイトしている」   (勝田敏彦)